- 自分の欲しい時計を決めきれない。
- 時計選びに失敗したくない。
- 時計の金額を考えると、決断を躊躇してしまう。
- 後悔しないための、購入の際のチェック項目が知りたい。
こんな方のために、時計修理師が、忖度なしに、時計の選び方をご紹介します。
失敗談に学べ【プロ技術者が教える】失敗しない高級腕時計の選び方
決して安い買い物ではない高級腕時計。
買うからには、後悔したくないですよね。
しかし、どんなことを確認しておけばいいのか、自信がもてないところ。
そこで今回は、皆様の失敗談を紹介すると共に、その失敗談を踏まえて、腕時計の選び方やチェックポイントをご紹介します。
備えあれば憂いなし。
しっかりチェックして、お気に入りの時計を安心して購入していただければと思います。
時計選びの失敗談
まずはいろいろな方の失敗談から見ていきましょう。





※実際の店舗で試着したり、機能をチェックしても限られた時間で不十分と感じるかもしれません。
そんな時は時計をレンタルして着けてみるということも出来ます。
腕時計のレンタルサービスについてもっと知りたい方はこちらから↓
高級腕時計おすすめ【レンタルサービス】徹底比較〈料金や選び方〉
失敗しない高級腕時計選び
上記の失敗談を踏まえて、時計の選び方をまとめました。
この手順に沿って選べば、あなたの選ぶべき、本当に欲しい時計が明確になります。
①予算
ザックリでいいので予算を決めましょう。
まだ、欲しいブランドが決まっていない方は、ブランドを選ぶ際にも必要です。
ブランドの価格帯を見ながら、予算と欲しいブランドを決めていきましょう。
この際、支払い方法も決めておくと、購入方法を決めるのもスムーズになります。
そして大事なのは、ランニングコストも想定しておくこと。
ムーブメント | 電池交換 | オーバーホール間隔 | 費用 (メーカー修理)目安 |
機械式 | - | 5年 | 時計の値段の10% |
クォーツ (アナログ) | 1~3年 | 5年 | 時計の値段の5~10% |
クォーツ (デジタル) | 2~5年 | - | - |
②時計の使用目的、用途を明確にする
あなたはその時計を、どんな目的で使いたいと思っていますか。
カジュアル?ビジネス?フォーマル?
着用シーンによって、選ぶべき時計は変わります。
また、ご自分の年齢も、想定すると後悔のない時計選びが出来ます。
今何歳で、何歳ぐらいまで使いたいのか。
また、一生使える時計が欲しいのか等々、想像を膨らませましょう。
さらに、自分の周りの人たちがどんな時計をしているのか、事前にリサーチしておくと、自分に相応の時計が見えてきたり、あとで誰かと被ってしまったとか、上司より高級な時計になって着けづらい等のケースを避けられます。
③サイズとフィット感
使用目的や、用途が決まったら、より具体的なスペックに落し込みましょう。
腕のサイズ まずは自分の腕のサイズを測りましょう。
測るのは時計を着ける方の腕の太さ。
手のくるぶしを目安に、メジャーで腕周り一周のサイズを測ります。
自分でやりにくい場合は人に手伝ってもらいましょう。
メジャーは服飾にも使う柔らかい素材のものがベター。
メジャーがない方は、紙を細長く切って腕に巻き、紙が腕を一周する長さを定規で測りましょう。
自分の腕のサイズが分かったら、そこから時計のサイズを決めていきます。
腕周りのサイズから選ぶ、時計のサイズの目安はこちら。
腕周り | ケース径 |
14~16cm | 36~39cm |
16~18cm | 38~42cm |
18cm以上 | 42cm以上 |
手首幅のサイズから時計のサイズを選ぶ場合は、腕幅の7割程度のケース径を選ぶのが一般的です。
例:手首幅 6.0cm のとき、時計のケース径は、42 mm。
ケースの形状によって、印象もかなり変わります。
欲しい時計が丸型ケース以外の場合は、腕に着けてみてサイズ感を確認してください。
また、腕周りのサイズは、ブレスレットのサイズ合わせにも役立ちます。
ぜひ覚えておいてくださいね。
ちなみにブレスレットは、腕周りプラス0.5cm が基準。
フォーマル、ビジネスシーンではタイトに、カジュアルではゆったり目が着けやすいです。
④時計の印象、テイストを確認する。
時計はファッションアイテムの一つです。
トータルコーディネートで選ぶ必要があります。
想定される着用シーンに合う時計はこんな感じです。
着用シーン | 選定基準 |
フォーマル | アナログ式 シンプル クラシカル レザーベルト |
ビジネス | 健美すぎない 機能性重視 防水性 耐磁性 耐衝撃性 スーツの袖口に収まる大きさ厚さ |
カジュアル | 自分のスタイルに合う時計 幅広い選択肢 多機能も |
スポーツ | 防水性の高い時計 ブレスレットorラバー フィット感のあるサイズ 腐食に強い素材 |
オールマイティー | ステンレススチール レザーベルト シンプルデザイン 自分に合った時計サイズ |
フォーマルでも葬儀の際は健美すぎないものを選びましょう。
ビジネスシーンでは、時計ありきでワイシャツの袖口サイズを決めるのもアリです。
時計を着ける側の袖口だけ広いなんて方もいらっしゃいます。
最終的に、全身鏡でチェックしたり、人の意見を参考にするのも有効です。
※実際の店舗で試着したり、機能をチェックしても限られた時間で不十分と感じるかもしれません。
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⑤ケース素材
ケースの素材を決めてしまうと、時計が絞れるため、時計選びがかなり楽になります。
着用シーン | ステンレススチール | 金 | チタン | カーボン | セラミック | 超硬合金 | ブロンズ | プラチナ |
フォーマル | △ | 〇 | × | × | × | × | × | 〇 |
ビジネス | 〇 | △ | △ | × | △ | △ | × | △ |
カジュアル | 〇 | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
スポーツ | 〇 | × | 〇 | 〇 | × | × | × | × |
オールマイティー | 〇 | × | × | × | × | × | × | × |
上の表を参考に素材を決めましょう。
各素材の特徴についてはこちらを参考にしてください↓
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⑥ムーブメント
ムーブメントとは、時計内部の時計を動かす機械の事。
大きく分けて二つあり、機械式とクォーツ式。
一般的な違いは下記の通りです。
動力源 | 精度 | 価格 | 資産価値 | 維持費 | 手間 | 寿命 | |
機械式 | ゼンマイ | 低(日差±数秒) | 高 | 高 | 高 | 巻上必要 | 長 |
クォーツ式 | 電池 | 高(月差±数秒) | 低 | 低 | 低 | 巻上不要 | 短 |
ご自分の使用用途、着用シーンを鑑みて、選んでみてください。
※維持費の目安は上記で紹介しています。
⑦時計を探してみよう
上記で選んだことを踏まえて、時計を探してみましょう。
時計雑誌、各種Webサイトで探してみるのがオススメ。
サイトの、条件絞り込み機能を使うと、より効率的に自分好みの時計を見つけることが出来ます。
その際、下記のチェックリストに自分の条件をまとめておくと、検索や選定もスムーズです。
⑧選んだ時計ブランドの信頼性を確認する。
自分の選んだ時計を永く大事に使いたい時、また時計の資産価値を保つには、ブランドの信頼性は欠かせません。
最後に、選んだ時計のブランド信頼性を確認しておきましょう。
確認ポイントはこちら
・問い合わせ対応が出来るか確認する
・販売店での対応を確認する
・アフターサービスについて確認する
・リセールされているか確認する
失敗しない高級腕時計の買い方
高級腕時計の購入方法は、大きく分けて二つ、正規代理店か並行輸入代理店から買う方法です。
それぞれ特徴がありますのでご紹介していきます。
①正規代理店で購入する
正規販売店とは、時計メーカーと直接代理店契約を結んだ販売店、もしくはメーカーと契約を結んだ輸入販売会社から仕入れた商品を取り扱っている販売店のことです。
当然、保証書のついた正規品が販売され、販売方法や販売価格についても、時計メーカーのルールに則る必要があるので、基本的には値引きなどの価格変更はできませんが、逆に希少モデルでも高値に設定されることはありません。
メーカー直営のブティック、正規特約店の契約をした時計専門の小売店、百貨店等の店舗がそれにあたり、より専門的な知識を持った販売員のより上質はサービスを受けることが出来ます。
百貨店では、多数のブランドを同時に扱うことが多いので、いくつかの時計を比較したり、複数のブランドを同時に見たい時などに便利で、また外商などからお得な情報を得られることも。
小売店では、多数のブランドを扱ったり、中古品を扱ったり、得意な取扱いブランドがあったりと、店舗ごとに特色があるため、自分の選びたいブランドによって店舗も選ぶと便利です。
②並行輸入代理店で購入する
並行輸入店は、メーカーの定めたルート以外の方法で仕入れた腕時計を取り扱う販売店です。
つまり、正規代理店以外の第三者が「海外の正規代理店」「卸会社」「海外バイヤー」などを通して仕入をした商品が扱われれています。
正規店と違い、メーカー独自のルールに従う必要がないため、柔軟な販売方法が可能で、時には大胆な値引きでお得に購入することも可能です。
また、既にメーカーで販売終了しているモデルや、正規店では中々見れない人気モデル、海外限定モデル等を取り扱っていることも。
中古時計を販売している店舗では、今使用している時計を下取りにして、新しい時計を買ったり、時計を買い取ってお金に変えるなんてことが出来る店舗もあります。
③オンラインで購入する
ブランドの公式ページから、大手ECサイト、日本未上陸ブランドの日本代理店、各小売り店まで、幅広い選択肢があります。
ブランド公式ページでは、現物こそ手に取れませんが、オンラインチャット等で質問したり、最新情報を受け取ったりと手厚いサービスを受けることが出来ます。
大手ECサイトでは、口コミやレビューを参考にでき、また各サイト毎に豊富な決済方法があるのも魅力的。
その反面、販売元には注意を払う必要があるようです。
④その他の購入方法
上記の購入方法以外に、オークションやネット上での個人取引等がありますが、各専門知識がないと思わぬトラブルに巻き込まれることもあるようですので、注意が必要です。
失敗しない高級腕時計選び チェックリスト
時計選びに便利なチェックリストを作成しました。
記入例は下記の通り。
PDFもダウンロードいただけます。
後悔のない時計選びの一助になれば幸いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
あなたの時計選びのお役に立てましたか。
ご質問ご要望は、contact から。
時計選びにお困りの方をサポート致します。
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